売上の記帳の仕方

 

原則、白色申告・青色申告ともに、売上については「発生主義」の考え方で計上します。
売上を計上(記帳)する時は、必ずしもお金が入金された時(受け取った時、振込された時)ではありません。

 

○仕事の依頼を受けて、相手方に『請求した時』になります。(売上発生)

 

現金商売(飲食や小売)の方は、その場で現金を受け取るので、間違いが起こりにくいです。

例えば、ラーメン屋さんの場合、お客さんが注文し(売上発生)食べ終えた後にレジで代金を支払います(入金)。

 

この一連の流れが、同日中に起こりますので、記帳を入金時にしていても間違う事が少ないです。

 

しかし、建設業などの『売上が大きい仕事』や『後払い』の仕事の場合は、売り上げの発生と入金に時間差が生じます。

 

まず仕事の依頼を受ける→請求書の発行(売上発生)→仕事の完了→代金の受け取り(入金)

 

上記の場合、売り上げの記帳を『入金』の時点でつけられる方が多いです。

 

売上は、請求した日で記帳します。

 

これを間違うと、年間・月間の売上がかなり変わることもあり。税金の計算が大きく変わることがあります。

 

銀行通帳を記帳した際には、数字の横に「鉛筆で」簡単に内容が分かるように書きます。『(10,800/売上)・(20,000/預り金)・(現金出金/50,000)等)

 

よくある間違いが、『売上げを受け取った金額(通帳に入金された金額)』で記帳される事があります。

例えば請求書では100万円で請求していますが、元請が30万円値引きしてきて、結果、70万円入金されたとします。

 

この場合、売上げを70万円で記帳する事は間違いになります。100万円で記帳し、『売上値引』30万円で記帳しましょう。

 

この場合、『売上漏れ』を税務署から指摘される事になり、差額から計算された納めなくて良い税金を払わなければならなくなります。

 

まとめ

 

○仕事の依頼を受けて、相手方に『請求した時』になります。(売上発生)

○相手方に請求した金額を記帳する(値引きは、売上値引として記帳する)