確定申告の方法(個人・白色)

○1年間の売上の集計→領収書(経費)の仕訳→集計表の作成→収支内訳書作成→確定申告書作成

 

1売上の集計

売上を1月~12月までに月ごとに分ける。

記帳は原則『発生主義』なので、『請求書を相手に出した日付』で記帳する。

相手に渡した領収書の日付ではありません。

:1月20日に請求書を発行し、仕事が2月15日に完成し、

お金を2月20日に貰った場合は、(領収書の日付2月20日)

1月の売上になる。

平成29年12月31日に請求書を発行し、平成30年1月20日にお金を貰った場合は、平成29年度の売上になるので、注意!

 

仕訳をする際は、出来れば売上先毎にまとめるのが良い(売上帳)

物販や飲食店などの場合は、基本現金取引なので同日で構わない。売上先も不特定多数なので、売上げ先毎に分けなくても良い。

 

2領収書(経費)の仕訳

1月1日~12月31日を月ごとに分ける、経費も原則『発生主義』。外注などを頼んで請求書が相手方から発行された場合は、請求書の日付で記帳する。

領収書の日付で記帳しない。

 

小物を買ったりした場合は、領収書だけでも構わないが、請求書が出るような注文の場合(高額な物に多い・外注費等)、請求書も捨てずに置いておく。

税務調査では、請求書と領収書をセットで確認される。

 

電車賃や自動販売機のジュースなど、領収書が無いようなもの(手に入れるのが面倒)なものは、出金伝票を作る事で可能。

 

勘定科目ごとに領収書をまとめるが、多少勘定科目の間違いは税務署から指摘されることは無い。勘定科目が分からない経費は、ひとまず『雑費』に入れておき、後で考える。

 

勘定科目とは・・・給料・交通費・通信費等の事です。

3集計表の作成

集計表に売上・経費を記入していく。全て記入しましたら、売上げから経費を差し引くと、その事業の利益もしくは損失が出ます。

それが『所得』になります。

 

収入とは・・・相手方から貰ったお金(売上)の事です。

(経費を差し引く前のお金)

 

売上-仕入原価(商品)=小計(粗利益)

 

粗利益-経費=利益or損失

 

 

4収支内訳書作成

基本、確定申告書を提出する際は、『収支内訳書』を併せて提出します。収支内訳書(損益計算書)は、1年間の『まとめ』になりますので、集計表の一番右の数字を記入していく。収支内訳書に無い勘定科目は空白の欄につくる。

 

※減価償却・・・期間にわたって使用される固定資産の取得(設備投資)に要した支出を、その資産が使用できる期間にわたって経費として費用配分する仕訳。(減価償却は、あくまでも任意。しなくても良い)

※但し、一括償却は原則不可。

 

5、確定申告書の作成

原則、収入の欄には『売上』を記入。所得の欄には『利益or損失』を記入する。

 

○『所得から差し引かれる金額』から以下は、自主計算パンフレットを参照。

 

☆会計ソフトを使うと便利

○会計ソフトなら計算間違いを起こさない。

○総勘定元帳を作れるので、税務調査に対応しやすいうえ、自分の事業の見直しもしやすい。融資を受ける際、事業の説明もしやすい。

青色申告書(損益・貸借)を作成するには、簿記の知識が少し必要だが、『損益計算書』を作る程度なら、殆ど知識がいらない。

 

民商では、初心者向け会計ソフトの使い方の勉強会もしています。